のぼり旗を使う目的は人目をひく、興味を持ってもらうことです。交通標識や飲食店、イベントなどで使用すればメッセージ性や宣伝効果を高めることができます。
こののぼりを蛍光タイプすることで一層その効果が高くなります。
可視光線だけでなく、違った波長の光りを吸収してそれとは違う色を放出し、ブラックライトを照射することで光って見える性質もあることから交通標識などに用いることで夜間でも際立った存在感で衆目を集めることができます。
現在、街の至る所で見かけるのぼり旗ですが、本来、目立つこと、
興味を持ってもらうことを目的としているため、周囲に馴染んでしまっては効果が薄くなります。その点、蛍光色であれば、風景に溶け込むことなく他ののぼり旗と差別化することができます。
製作はオーダーメイドになりますが、まずどの色を選択するかを決めます。一般的にはイエローやピンク、オレンジのような暖色で明るい色を用いますが、黄緑色のような少し落ち着いた色合いもあります。
最終的にどの色を選ぶかは、どういったメッセージ性を持たせるか、どの素材を使用するか、また全体の方向性と整合性がとれるかどうかなど総合的に考えて決めます。
のぼり旗のプリント方法は大きく3種類
のぼり旗の製作方法は大きく3種類あります。まず一つ目は昇華転写というプリント方法で、素材にポリエステルを
使用するとき専用の手法です。転写紙という専用紙にのぼり旗の画像やデータを
染料で印刷し、それに熱と圧力をかけて生地にインクを固定させます。
アイロンプリントを想像すれば分かりやすく、
染料によるインクジェットプリントの1種です。版がいらないことから少量印刷でもコストをかけずに作ることができます。
二つ目は、先染めした生地にシルクスクリーンでプリントする方法と白生地にプリントする方法です。シルクスクリーン印刷とは版をつくりインクを乗せ、ヘラのようなものを使って細かな穴からインクを押し出す手法です。
特徴は、版が必要なことから大量生産に向いており少量だとコストがかかりますが、職人が特別に調合したインクを使って再現するため色表現が細やかで発色がきれいなことです。シルクスクリーンの場合、使用できる色はイエロー・ピンク・緑・オレンジに限定され、白生地にプリントする場合は色がぶつかると色味が変化します。
三つ目は、先染めの蛍光無地にインクジェットや顔料を使ってプリントする方法です。ダイレクトインクジェットといって直接生地にプリントします。ただし先染めの生地にプリントするので地染めの色の影響を受けます。