のぼり旗は製作費が安価で、また大量に作成すればさらに単価が
安くなるため広い範囲に設置する予定がある場合などに最適です。
また、その旗を一瞬で見たときに見る人を惹きつける
ものでないとダメです。
その旗に書いてある字がそれを見て内容やイメージを理解できる
ものでないと効果が薄く、目にうったえる広告ですので、そこに
掛かれている書体も用途にあったものにする必要性があります。
フォントから受けるメッセージ性!効果的な使い分け方
現代ではパソコンを使用して簡単に綺麗な文字を出力することが
出来ますが、その美しさを司っているのはフォントです。
流れるような自体や可愛らしい見た目など、同じ文章だとしても
フォントを変えるだけで雰囲気が大きく異なります。
フォントを選ぶ際に気をつけなければならないのは
その視覚的効果です。
止めや払いをわざと省略してあるゴシックだと機械的な
見た目になりますし、手書きに近い方がもちろん
人間味溢れるものになります。
前者は必要な情報を淡々と伝える状況等に向いていて、
後者は文字を打つ側の気持ちを伝えるのに適しています。
フォントは数が多すぎて、どれを選べばよいのか
迷ってしまう人も多いはずです。
その中には他の種類とは異なり後ろにPという
アルファベットが付いているタイプもあります。
これはプロポーショナルフォントといって、
より見た目の自然さを考えてあります。
Pの有無によって字そのものが変わることはありませんが、
文字ごとの幅が異なります。
複雑な漢字や細長いひらがなでは、あらかじめ与えられている
同じスペースに当てはめていくと不自然になりがちです。
それを解消できるのがプロポーショナルフォントです。
もし文字を漢字やアルファベットの区別なく整列させたい場合は
Pが付いていない方を選べば良いです。
何を訴えたいかを考える
たとえば飲食店などでそば粉の十割の日本そばをメインに
しているところであれば、楷書でそれも少し崩した威厳ある
文字にしないとイメージが涌かないですし、またのぼり旗で写真などで集まる広告で
洋食や洋菓子では丸ゴチックでソフトな感じを出さないと、
食べてみたい気が起こらないです。
もしゴシック体でうどんと表記してあっても、なにか安っぽい
ものになり、本場の手打ちうどんであれば、旗の背景色を紺で
白抜きの太い楷書の字体でないと、惹かれるものはないのは
明白です。
このように広告して売りたい商品ごとに字体は自ずと
決まってきますので、商品のイメージを明確に伝えるには
やはり書体は重要なものといえると思われます。
のぼり旗が引き立つフォントの知識「セリフ」「スクリプト書」
のぼり旗を引き立たせたいのであれば、そののぼり旗を通して伝えたいメッセージに沿ったフォントを活用すると良いでしょう。のぼり旗に和文を使用するのであれば、大きく分けて明朝体とゴシック体の2種から選ぶことになります。
欧文においても明朝体とゴシック体と同じような分類があります。その一つであるセリフ体は和文における明朝体に近く、クラシカルな格式高い雰囲気を出すことができるでしょう。一方でサンセリフ体の場合には文字の縦線・横線の幅がほぼ均等になっており、カジュアルな印象を与えることができます。
また、欧文ののぼり旗の場合にはスクリプト書体を活用するのも良いでしょう。スクリプト書体は筆記体とも呼ばれる、手書きのような雰囲気の書体です。高級感や伝統的な雰囲気を出したい場合に非常に役に立ちますが、一方で筆記体に対する慣れがない場合には読むことすら拒否してしまう可能性があるというデメリットがあります。しかし、その分格好良い雰囲気を出すことができるので、アクセントなどに使用して装飾的な演出に使用するのもおすすめです。
多くのフォントは、太さや傾き・細さを変えることによって複数のバリエーションが持っています。ベースとなっているフォントと、太さや傾きなどを変化させたその他のバリエーションを合わせたものをフォントファミリーと呼びます。一つのコンテンツの中でバラバラのフォントファミリーを使用してしまうと、どこか統一感のない印象になってしまうので注意が必要です。
このように、和文だけでなく欧文のフォントにもさまざまな種類があります。パッと目を引くのぼり旗のデザインにしたいのであれば、フォントの知識もしっかり理解しておくと良いでしょう。